井口喜源治 聖書傍注



 内村鑑三が「信州のペスタロッチ」と称揚した井口喜源治(1870(明治3)年~1938(昭和13)年は、1898(明治31)年、アルプス麓、安曇野の一角に研成義塾を建てて、若き人びとと共に、神を仰ぎ、友を信じ、志大にし、情操を深め、その感化を永遠に期して、真実の人格の育成に献身した偉丈夫であった。斉藤茂・横内三直編『井口喜源治』(1953(昭和28)年、新版1978(昭和53)年、井口喜源治記念館刊および、南安曇教育会刊)は、その面目を伝えて余す所がない。井口逝いてやがて80年、その精神は今なお、否いよいよ、鮮烈に信州の、日本の教育の行方を照らす炬火である。

 その井口の働きの源泉は、聖書一巻のうちに込められた神の恵みとそれに対する人間の応答の歴史であり、それをふまえて立つ人間の覚悟であった。そこに井口の心の拠り所があった。端正な字で遺愛の聖書の余白を埋め尽した傍注に見られる、凄まじいまでの聖書との取り組みの姿は、こんにちの私たちの盲点を如実に示すとともに、闇夜の光の所在をも示している。しかもその光・そのいのちは今もいささかも変わることなく、私たちの目と心を開かせ困難な生活の場・働きの場に勇気と希望をもって立たせるであろう。

                                    2016年7月
                                     川田 殖





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ここでは『聖書傍注』の電子資料化が完了したファイルを、順次公開してまいります。
そのはじめとして、「井口喜源治記念講演会」(平成29年10月21日)での配布資料をご案内します。

 「井口喜源治記念講演会」資料
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