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新宿 中根 本駒込

        今井館聖書講堂の由来とNPO法人今井館教友会

 
  今井館聖書講堂は1907年(明治40年)に、大阪の香料商、今井樟太郎の遺志に基づき、妻信子により内村鑑三に献じられた建物です。 内村鑑三は、柏木(現新宿区北新宿)の自邸内に建てられたこの講堂において、終生聖書の真理を説き続けました(その間5年半ほど東京中心部に進出)。
没後5年目(1935年)に、今井館は区画整理の対象となり、取り壊しの運命に直面しましたが、弟子たちの奔走により目黒区中根の現在地に移転することができました。 1986年には図書資料センター(現資料館別館)が増設され、さらに2003年には篤志家の寄付によって今井館資料館の新築をみることができました。
  しかしその後2010年前後より、地代の高騰により、運営状況が悪化しました。この地での存続は難しいと考え、様々な検討を進めていたところ、文京区本駒込に土地を持つある篤志家が、極めて安い借地地代を申し出られ、それを受けて、今井館(聖書講堂および資料館)は、2021年9月にその地に移転をいたしました。移転地は柳沢吉保の造った名庭園六義園がある閑静な住宅街・大和郷(やまとむら)です。また内村鑑三は現在の文京区本郷の生まれであり、いわば故郷に帰ったことにもなります。
  現在、新しく与えられた新天地で、伝統を引き継ぎつつ、時代に即した資料・図書のデータ化と管理を進め、皆様に広くお役立てできますよう、努力しております。 聖書講堂と資料館の管理・運営にはNPO法人今井館教友会(理事 12名、監事2名、評議員13名)があたっています。また月・水・金の日常業務は、10名ほどの事務局員が交代勤務で行って います。

内村鑑三今井館沿革エンド